「J-style Kimono 私のきもの練習帖」 田中敦子 [きもの]
きもののエッセイです。
著者はきものを着始めて30年近く経つそうです。
気候や時代の変化、そんな中で楽しんできものを着られるようになってほしいとの思いから書かれています。
装い術も写真で紹介されていて参考になります。
amazonでも少しみることができます。
田中さんは、あえて奇をてらう装いではなくてシンプルです。
赤系の差し色もほとんどされていません。
それぞれの好みだなぁとしみじみ思いました。
クリスマスのコーデも赤や緑を使うのではなくて十字模様をクロスに見立てるあたりに私はうなりました。
なかなかそれを読み取るのは難しいだろうな、と思いましたから。
でもそういう装いも有りなんだと刺激をいただきました。
気候の変化、それゆえ単衣の出番が多いことを述べておられました。
本来単衣は6月と9月。
でも今は4月下旬でも暑いときもあります。5月はもう単衣でいいのではないかとおっしゃる方たちは他にもいます。
10月も然り。 下着で調節することはできるけれどそれでもなかなか暑い日が多いです。
着る期間がが短いから手持ちの着物の数も袷に比べて圧倒的に少ないのですよね。
著者は紬の袷を単衣にされたりしてるそうです。 紬はぱりっとしているから単衣でもシャンとしていて肌にまとわりつかないので涼しいかもしれません。
この本を読んでいたらまたきものを着なくては、と思うと同時に単衣のきものがほしくなりました。
私が買うのはリサイクルのお安いものですがそれでも着る機会の数を考えるともう増やしてはいけないとも思いますしね。
悩ましい限りです。