百舌鳥八幡宮 [きもの]
堺市にある百舌鳥八幡宮(もずはちまんぐう)へでかけました。
「きものでおでかけ」という名目で毎年友人とでかけています。 新年に行くことが多いので初詣として神社などに行くことが多くなっています。今年は1月に予定が合わなくて2月になってしまいました。 百舌鳥八幡宮を選んだ理由は特にありません。
辰年の絵馬がかかってました。
この周りは池です。
こちらから入りました。
樹齢約八百年で、府、天然記念物に指定されているそうです。
「J-style Kimono 私のきもの練習帖」 田中敦子 [きもの]
きもののエッセイです。
著者はきものを着始めて30年近く経つそうです。
気候や時代の変化、そんな中で楽しんできものを着られるようになってほしいとの思いから書かれています。
装い術も写真で紹介されていて参考になります。
amazonでも少しみることができます。
田中さんは、あえて奇をてらう装いではなくてシンプルです。
赤系の差し色もほとんどされていません。
それぞれの好みだなぁとしみじみ思いました。
クリスマスのコーデも赤や緑を使うのではなくて十字模様をクロスに見立てるあたりに私はうなりました。
なかなかそれを読み取るのは難しいだろうな、と思いましたから。
でもそういう装いも有りなんだと刺激をいただきました。
気候の変化、それゆえ単衣の出番が多いことを述べておられました。
本来単衣は6月と9月。
でも今は4月下旬でも暑いときもあります。5月はもう単衣でいいのではないかとおっしゃる方たちは他にもいます。
10月も然り。 下着で調節することはできるけれどそれでもなかなか暑い日が多いです。
着る期間がが短いから手持ちの着物の数も袷に比べて圧倒的に少ないのですよね。
著者は紬の袷を単衣にされたりしてるそうです。 紬はぱりっとしているから単衣でもシャンとしていて肌にまとわりつかないので涼しいかもしれません。
この本を読んでいたらまたきものを着なくては、と思うと同時に単衣のきものがほしくなりました。
私が買うのはリサイクルのお安いものですがそれでも着る機会の数を考えるともう増やしてはいけないとも思いますしね。
悩ましい限りです。
大大阪時代に咲いたレトロモダンな着物たち [きもの]
HPより <江戸時代後期から昭和戦前期まで、北前船の船主として(明治中期以降は汽船会社を経営)繁栄した大家七兵衛家には祖母・母・娘へと3代にわたって引き継がれた大正・昭和期の着物が数多く残されています。この貴重な着物類が、大阪くらしの今昔館に寄贈されたのを機に、展示公開する運びとなりました。>
展示スペースが狭いことを知っていたのでたいした数の展示ではないと思っていたら全然そんなことはなかったでした。しかも写真撮影OK! 企画展だけなら300円でした。
こんな大柄のコート
ストライプがいいです。そして帯の梅もいいです。
子どもの振り袖
帯留め、羽織紐。(ちょっと暗くてわかり辛いですが。)
訪問着に「下襲(したがさね)」というものがあるのは知りませんでした。長襦袢かと思ったのですが裾模様があります。しかも下襲の方はザクロの花の絵。訪問着にはザクロの実の絵。遊び心満載です。
留め袖にも3枚くらい「下襲」があったそうで段々省略されていったのでしょう。白羽二重の長着を下に着るのは知ってましたが3枚とは! 十二単の名残なんでしょうか。
ちょっと長くなりますが・・・
挨拶の文面を読んでいたら寄贈者のことが気になり少し調べていたらブログがみつかりました。
フード・ライフコーディネーターをされている松下久美子さん。
2年前に鴻池新田会所で大正・昭和のくらし展として当時の着物や器類、雑貨を展示されたそうです。
それが終わった後これらの着物をどうしようかということになってご縁があった「おおさかくらしの今昔館」に寄贈されたそうです。
たくさんあった着物も空襲で焼けてなくなってしまったそうですが疎開していた着物が残っていたのだそうです。
恐らくおでかけ着物だと思うので大事にしまわれていたのでしょう、保存状態もよかったでした。
品がありオシャレで素敵な着物ばかりで展覧会場を後にするのが惜しかったです。