通りがかりの彼岸花 [あれやこれや]
毎年彼岸花を見に奈良の方へでかけているのですが今年は諸事情で行けませんでした。 もっとも葛城の一言主神社は駐車場に停められないくらいの人出だし、九品寺もお彼岸の間は一般人は車を停められなくなったとネットで知りました。
今年は遠くからちらりと眺めているだけかなぁ、と思っていたのですがたまたま通りがかりにまだ瑞々しい彼岸花に遭遇しました。
同じ模様だったとは! [趣味・カルチャー]
「名建築で昼食を 大阪編」全6話が先日放送終了しましたが思いがけない事を知りテンション上がってます。(みなさんには周知の事実かもしれませんが・・・)
第6話は大阪市中央公会堂と大阪府立中之島図書館でした。 最初の待ち合わせ場所が橋の上で「見たことある橋だ!」と思ったらそうなんです。『鉾流(ほこながし)橋』でした。 今年5月に写真を撮っていたのでよく覚えてました。
そして中央公会堂と中之島図書館は何度か訪れているので「ふむふむ」と番組を見ていたら 春野藤(池田エライザ)さんが「この模様、覚えてませんか?」って植草千明(田口トモロヲ)さんに尋ねていて待ち合わせの場所の橋の模様と同じだと指摘されていたのです。 (これは台本にはないアドリブだったみたいで池田エライザさんすごい!)
テレビでの一場面
そうだったんだ! 橋の写真を撮りながら可愛らしいデザインだなぁ、と思っていたのでした。
大阪市中央公会堂
私も以前、撮ってましたがピンぼけでした。
些細なことですがなんか嬉しくて載せてみました。
備忘録
水晶橋の記事 2022/03/24 (2022/02/19)
「臨床の砦」 夏川草介 [本]
令和3年1月3日から話が始まります。
長野県内の小さな総合病院。
コロナ第三波が押し寄せてきてから激闘の1ヶ月間のお話。
医療最前線の過酷な状況、テレビなどで報道されていたものの、読んでいるだけでも心がヒリヒリします。
フィクションとはいえ現役の医師が書いているのですから事実から書かれていると思います。
淡々と描かれていますが現場はもっとどろどろしていたに違いありません。
病院内で院内感染が発生してもそれは個人の責任ではなく激務の中で感染対策を十分に行えなかった環境こそが原因なのに犯人捜しに陥る危険もあります。
当時日本では死者が少ないのはこういう冷静な医療従事者のおかげだったのでしょう。
ある病院の小説でのお話ですがこうやって私たちは守られているのだと思うと涙があふれてきました。
私は気づかなかったのですが登場人物の名字が戦争時の戦艦、巡洋艦の名前であることをレビューから知りました。
コロナは戦争との思いから名付けられたのでしょうか。著者の意図は測りかねますが。
単行本の出版は2021年4月です。
続編の「レッドゾーン」も2022年8月に出版されています。
瀬戸内寂聴展 [趣味・カルチャー]
大阪高島屋で開催中の瀬戸内寂聴展に行ってきました。 朝日友の会で無料でした。 近年朝日友の会の優待や無料の展覧会が少なくなってきていてメリットがあんまりなくなってきてるのです。 周りの友人も次々更新をやめて退会していってます。 私はどうしようかなぁ・・・。
入り口を入るとずらりと著書が背が高いガラスケースに展示してありました。400冊以上出版されたそうです。 当たり前ですが題名すら知らない本もたくさんありました。
書斎
手作りの粘土の仏さま。かわいらしいです。 それだけでなく木彫で仏像も彫られていたようでこれまたいい表情をした仏さまでした。
たくさんの人に愛されていたのがわかります。
いろんな作家などからの手紙も展示されておりこんな字を書かれたのか・・・と興味深かったです。
たくさんの展示でした。
新風館 [建築]
シダネルとマルタン展のあと烏丸御池にある「新風館」にやってきました。 2020年に隈研吾氏監修によるリニューアルオープンしていてまだ訪れたことがなかったのです。
地下鉄から地上に上がり新風館をめざして歩いて行くとこんな建物がみえてきました。
新風館の歴史 (HPより抜粋)
1926年(大正15年)「旧京都中央電話局」竣工
2001年(平成13年 旧電話局の外観をそのままに、英国の著名な建築家、リチャード・ロジャースが増築建物の意匠を手がけた商業施設「新風館」開業。
2016年(平成28年) 一時閉館
2020年(令和2年) 再開発を経てホテル・店舗・映画館からなる複合施設「新風館」(隈研吾氏監修)としてリニューアルオープン
別の角度から
中庭 中央にみえるオブジェは名和晃平氏によるものらしいです。
ホテル部分の建物
以前の新風館の中庭付近の写真がありました。 今回の写真とあわせてご覧ください。
新風館の向かい側 老舗の和菓子屋さん?
烏丸御池付近でのレトロビル みずほ銀行京都中央支店(旧第一銀行京都支店)
三条通りでのレトロ建物 家邊徳時計店(やべとくとけいてん)店舗 現在は時計店ではありません。
レトロビル探訪の1日でもありました。 京都散策は以上でおしまいです。
京都 七条 レトロビル [建築]
美術館「えき」KYOTOはJR京都駅ビル内伊勢丹の中にあります。 七条通に近くて以前にも七条通のレトロビルを写真に撮ってたのですが撮り損ねた建物もあったので今回再度行ってきました。
烏丸七条を西へ歩いて行くとまずこちら。北側にある 旧鴻池銀行七条支店の建物。
そして南側にある富士ラビット(元自動車販売会社) 1階はなか卯が入っているのでお昼時は行列ができています。 内装はどうなっているのでしょうか。
しばらく西へ行くと北側にある 旧村井銀行七条支店の建物。
七条通ではないのですが近くには関西電力京都支社の建物があります。
そしてレトロビルではないですが京都駅前にそびえる 京都タワー。
おまけ 2階建てバス。 なかなか稼働率もひくいのでしょうか。
建物に詳しい訳ではないのですが見るのが好きなので写真を撮って楽しんでいます。 このあと烏丸御池に出て新風館に行きました。 また後ほど載せます。
シダネルとマルタン展 最後の印象派 [美術]
美術館「えき」KYOTO で開催中です。 開館25周年記念だそうです。 1997年から開催された展覧会の一覧表が作成されて壁に表示してありました。 私はいつ頃からどれくらい来たのかな? 興味深い覧会も数多くありました。 特に新年最初の展覧会は「新年のおめでたい作品」を中心にした展覧会で楽しみにして訪れることが多かったように思います。
さてさて今回は「シダネルとマルタン展」
アンリ・シダネル
アンリ・マルタン
スーラの点描画を思い出しました。
アンケートにこたえてアンリシャルパンティエのマドレーヌをいただきましたよ♡ 「アンリ」繋がりだそうです。
そしてLINEのお友達登録して表示すると先着500名にポストカードがプレゼントされます。 マルタンの「腰掛ける少女」でした。
ここからは私とシダネルの思い出です。
最初に観たのは2008年3月、この美術館で開催された「ひろしま美術館所蔵 フランス近代絵画名作展」でのシダネルの絵でした。
チラシには載っていなかったのでポストカードを購入しました。
窓辺に光る灯りがほんとに光っているようで吸い込まれるようでした。
そしてようやくシダネル展が開催されたのが2012年3月、同じくこの美術館での開催でした。
久しぶりにシダネルの絵画を鑑賞できて嬉しかったです。
「椿の庭」 [映画]
富士純子さんの凜としたたたずまいが素敵でした。
監督はCMなどの写真を手がける方だそうで映像が綺麗でした。
ただちょっとゆったりしすぎだったなぁ、と思いました。
セリフも少なく1.2倍速でみても私には十分でした。
この古い家にも興味を持って調べてみたら監督上野氏の借家ではあるけれど別邸だそうで四季折々咲く花など熟知した上での撮影なんだと思いました。
花を風景に取り入れると順番通りに撮影しないと矛盾が生じてくるのです。
枯れたはずの花が咲いていたり・・・という映画も以前観たことがあります。(たまたま写り込んでしまった花壇だったのですが)
富士さんに敬意を表してか藤の花が映されます。
藤棚があるお家なんでそうそう、ないです。
上野氏がこの借家も出てしまうと壊されてしまう可能性もあり記録に残しておきたいということもあっての映画化でもあるようです。
富士さんの着物姿や着付けるようすも興味深かったです。
富士さんも着付け慣れておられるのでしょう。
着物も季節毎の決まり事があるのですが清野恵理子さんが裏方で協力しておられたようなので間違いなしです。
Yahoo映画の評価が「3」で思ったより普通の評価だったのですが明治から引き継がれた昭和の日本家屋を映す、そして残す映画としてこういう映画もあっていいのではないかと思いました。
「マイホーム山谷」 末並俊司 [本]
Amazon紹介文より--------------------
日本有数のドヤ街として知られる東京・山谷。
この地で2002年に民間ホスピス「きぼうのいえ」を創設した山本雅基氏と妻・美恵さんは、映画『おとうと』(山田洋次監督)のモデルとなり、NHK『プロフェッショナル』で特集されるなど「理想のケア」の体現者として注目を集めた。
ところが、現在の「きぼうのいえ」に山本夫妻の姿はない。
山本氏は施設長を解任され、山谷で介護を受け、生活保護を受給しながら暮らす。美恵さんは『プロフェッショナル』放送翌日に姿を消し、行方が分からないという。
山本氏は、なぜ介護を担う立場から受ける立場になったのか。
なぜ美恵さんは出て行ってしまったのか。
山本氏の半生を追う中で、山谷という街の変容と、特殊なケアシステムの本質を見つめた、第28回小学館ノンフィクション大賞受賞作。
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序章 山谷と介護と山本さん
第1章 よそ者たちの集まる街
第2章 「きぼうのいえ」ができるまで
第3章 壊した壁と壊れた心
第4章 「山谷システム」は理想か幻想か
第5章 山谷のマザー・テレサの告白
終章 マイホーム山谷
この本も書評をみて知りました。
2010年頃に話題になっていたようですが当時のことは知りませんでした。
創設者が施設長を退任(解任に近い)したあと、施設自体はそのまま存続していることにもちょっと意外な感じがありました。 創設者が居なくなったあと施設もつぶれてしまうことが多いのではないかと思ったのです。
山谷だから、民間だからできる山谷版地域包括システム、その人その人にあわせて形を変えていける柔軟さがポイントのようです。
加えて高い志を持った人たちが集まっていることも確かです。
著者は「きぼうのいえ」でボランティア活動をした上で取材を行い、インタビューも行っています。そして山本氏とは知人以上のおつきあいであるにも関わらず淡々と記されています。
ますます混沌としていく世の中。
ギスギスしている世の中ですが共助、互助、の精神でもう少しゆったりした世の中になってほしいな、と思いました。