「月まで三キロ」 伊与原 新 [本]
書名に惹かれて借りてきました。
「月まで三キロ」ってどういうことなんだろう?
何かの比喩かと思ったけれど違いました。
ネタバレになるのであえて書きません。
理系の出身だけあって理系の蘊蓄が所々顔を出します。
「月まで三キロ」は自殺願望の主人公の話でこのあともこんな風に続くのかとちょっと不安がよぎったけれどそんなことはありあませんでした。
「月まで三キロ」
「星六花」
「アンモナイトの探し方」
「天王寺ハイエイタス」
「エイリアンの食堂」
「山を刻む」
でもちょっと切なく哀しいお話ばかりでしたが前向きな感じで終わるので読後感は悪くはないです。
作者の暖かい目線に救われます。
その後どうなったのかなぁ?と思う終わり方です。