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「銀座の紙ひこうき」 はらだみずき [本]


紙つながりで以前に読んだ本を紹介します。


銀座の紙ひこうき (単行本)

銀座の紙ひこうき (単行本)

  • 作者: はらだ みずき
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2019/08/20
  • メディア: 単行本

<出版の編集者をめざすものの、出版社には就職できず紙卸の会社に就職が決まる。
新人ながら業務をこなしていくが上司の課長は仕事ができず、また評価もしてもらえないことなどから編集者への思いが募り退社して夢を追うことにする。>
おおざっぱにはそういう内容ですが、息子の就活に際して自分のことを回想したもの。

就職した会社が紙の専門商社なのでいろいろ紙の話がでてきます。結構専門的に詳しく書かれているように思いました。

倉庫には製紙会社の紙が在庫として置いてあるのですがそれはいろいろな紙商社の所有分で当たり前ですが勝手に他の商社の紙を持ち出すわけにはいきません。

どうしてもその紙が必要な時その会社にかけあって借りるという方法もあるようですがそのあたりも駆け引きとか人間関係が左右して難しそうです。

そして倉庫会社の社員と仲良くなったりして在庫情報とかも得たりするのも必要な方法のようです。

「紙」も奥が深い。

紙がなければ本はできない。原価費も当然一番高い。だからこそ紙の質などにこだわる様がまた興味を引きます。


人気のある紙の売り上げを伸ばしても利益率が低ければ利益には結びつかないので会社側としてはむしろそういう紙は売って欲しくないという矛盾。 どこの世界でもそういう矛盾はあるのですね。

私も紙が好きです。

今でこそ色のついた紙やいろんな種類の紙が1枚から買えたりしますが初めてそういうお店に出会ったときは嬉しかったです。

また東急ハンズで夏のバーゲンの時にA5版ですが和紙が30枚くらい束になったセットを買ってました。

結婚式以外のお祝い事にはのし袋を買うのをやめてこの和紙にイラストや文字をダウンロードして印刷して横長の封筒に貼って差し上げたりしています。

この横長の封筒がなかなか売ってないのですよ。角封筒はいろいろサイズも種類もありますがお金が入らないのです。ダイソー、セリアにもなくてキャンドゥに色つきの横長封筒をみつけたときは嬉しかったです。


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