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透明な夜の香り [本]



透明な夜の香り

透明な夜の香り

  • 作者: 千早 茜
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2020/04/03
  • メディア: 単行本

「王様のブランチ」で紹介されたそうです。(この番組は大阪では放送されていません。)
千早さんの小説は3冊目で気になる作家でもあり、友人が読んだと聞いたのですが感想は聞きそびれていて読んでみることにしました。
少し予約がついていましたがすぐに順番が回ってきました。
一香(いちか)は書店勤めをしていたけれど仕事にいけなくなり休職から退職へ。
そんなところへふと見つけた家事のアルバイトの紙。
ダメだと思っていたのにそのアルバイトが決まります。
大きな洋館に住む朔は調香師。
匂いでその人のことがわかってしまう特性?を持っています。
香水を作ってほしいと訪れる人々。
何か訳ありな人々。
異常なほどに匂いに敏感で嘘も見抜いてしまうので嘘をつかれるのが嫌いな朔、生い立ちも普通ではなかった様子。
一生懸命働く一香も忘れられない過去があります。
そんな二人の距離が短くなっていきます。
どういう結末になるのか心配でしたが最後は光が見える終わり方でホッとしました。
なかなか印象的な本でした。
先日、書店へ行ったらパンフレットが置いてありました。
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藤原宮跡の蓮 2020.7 [おでかけ]

今年も藤原宮跡の蓮を見に行ってきました。

毎年楽しみにしています。



天香具山

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畝傍山(うねびやま)

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耳成山(みみなしやま)

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今年はスリーショットで・・・。

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八重の蓮

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ここでは数少ない白い蓮

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葉っぱが大きいです。

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紅一点

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紅白

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こんな姿も・・・。

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戸外で密を避けてのおでかけでした。 平日で早朝でもない午前中だったのでほどほどの人出でした。 

楽しめてよかったです。

ただ、HPによると夏季のキバナコスモス、秋季のコスモスの植栽は見合わせるそうです。残念・・・。また来年を楽しみにしましょう。



2020年7月22日


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奈良公園の鹿たち [地域]


人が少ないせいなのか鹿たちもこころなしかのんびりしているような?・・・。 立派な角が目を引きます。


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牡鹿と牝鹿がならんでカメラ目線? ずいぶん遠くから撮ってますが・・・。

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奈良駅ちかくの道路を車が往来しているのに悠々と横断しています。今、牝鹿は子鹿を育てている時期なんだそうですがこれは危険ですよね(苦笑) もっとも今は車の台数が少なくて平気なのかもしれません。 車も止まらざるをえないです。 思わず写真を撮りました。


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ゆうがやまえんち 追記あり [地域]


「瑜伽山園地  旧山口氏南都別邸庭園」を訪れました。 最近整備されて開園されたと聞いていたのです。


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浮御堂近くということでそのあたりまで行けば案内表示があるかと思ったのですがなくて少しうろうろしました。そうしたら新しい門構えが目に入りそこを目指していきました。 竹の柵の扉は鹿が勝手に入ってこないようにだそうです。

まだまだ整備中のようでした。



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*追記・・・

もともとは山口財閥の別荘があり庭園の遺構があったそうで近年は雑木林となっていたのを整備して開園にこぎつけたようです。・・・*


園内には鬱蒼とした竹藪があったのだろうと想像します。ずいぶん伐採して見通しがよくなっています。 別の入り口からレストランにも入れるようでした。





浮御堂  ひっそりとしています。 新婚カップルの撮影が行われてました。

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よみがえる正倉院宝物 [美術]


「よみがえる正倉院宝物 再現模造にみる天平の技」  奈良国立博物館で開催中です。 朝日友の会で無料だったので友人と行ってきました。


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螺鈿の琵琶も展示されていました。螺鈿はきらびやかで見入ってしまいます。 単に模造するのではなくて科学的にも検証して再現されているようです。


再現は明治の頃から始まっていたそうです。 




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織物も緻密で驚きます。


碁石の入れ物ですが分解した状態でも展示されていました。 木の輪っかをいくつか順番に組み合わせてあり、漆を塗ると外見からはそれがわかりません。 そこまでする必要があるのか?それともくりぬくよりも簡単なのか?とか思いましたが説明をみたら「軽い」という言葉に「なるほど」と思いました。


しかもその碁石、今の碁石とは大きさが異なり1cmくらいの大きさでしょうか。それに一つずつ模様が施してありました。赤と黒でちょっと可愛らしかったです。囲碁の碁石ではなくておはじきみたいな感じです。


紺玉帯…今で言う革のベルトです。 バックルまで現在と同じでこの時代に既にバックルがあったのか、とこれまた驚きました。 正倉院展によく訪れている友人が「部材は展示してあったことがあったかもしれない」と言ってましたがその部材からこのベルトを想像するのはちょっと難しいのかもしれません。 部材だけでの展示はそれはそれで想像するというロマンを感じますけれど。


他にもいろいろたくさんありました。



入り口前の池には蓮が咲いてました。 この写真ではわからないですね。s-IMG_5239.jpg





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今年初の蓮でした。嬉しかったです。



このあと最近開園した「瑜伽山園地 (ゆうがやまえんち) 旧山口氏南都別邸庭園」を訪れました。



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2020-07-11 [おでかけ]


いつもコメントをしていただいているmirroさんのグループ展に行ってきました。 急に時間がとれて伺ったのでお目にかかれず残念でした。

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いろんな世界があるなぁ、と思いました。





ギャラリーのお隣にある雑貨店が気になって入ってみました。 こちらはこちらでいろんな作家さんの手芸工芸作品も売っておられてました。


素材も少しですが販売されいて手芸店よりお安いので思わず縁飾りリボン?と綿レースのテープを購入しました。



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店主さんと少しお話ししてちょっとアイディアもいただきました。 


チラシを切ってマスキングテープで端を止めた封筒が飾ってあって見ていたらこんなのもあるんですよ。と出してきてくださいました。

カレンダーを使った小袋に写真を貼った物です。カレンダーって少し厚めの紙なので何かに使えそうと思いながらなかなか使うことがないのですがこんな風に小袋を作ったらいいんですね。

「机の隅に置いてゴミ袋にもできますよ。」って。写真では大きさがわかりませんね。折りたたむとハガキ大くらいです。


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この日は久しぶりにいろんな物と対面できました。





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「銀座の紙ひこうき」 はらだみずき [本]


紙つながりで以前に読んだ本を紹介します。


銀座の紙ひこうき (単行本)

銀座の紙ひこうき (単行本)

  • 作者: はらだ みずき
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2019/08/20
  • メディア: 単行本

<出版の編集者をめざすものの、出版社には就職できず紙卸の会社に就職が決まる。
新人ながら業務をこなしていくが上司の課長は仕事ができず、また評価もしてもらえないことなどから編集者への思いが募り退社して夢を追うことにする。>
おおざっぱにはそういう内容ですが、息子の就活に際して自分のことを回想したもの。

就職した会社が紙の専門商社なのでいろいろ紙の話がでてきます。結構専門的に詳しく書かれているように思いました。

倉庫には製紙会社の紙が在庫として置いてあるのですがそれはいろいろな紙商社の所有分で当たり前ですが勝手に他の商社の紙を持ち出すわけにはいきません。

どうしてもその紙が必要な時その会社にかけあって借りるという方法もあるようですがそのあたりも駆け引きとか人間関係が左右して難しそうです。

そして倉庫会社の社員と仲良くなったりして在庫情報とかも得たりするのも必要な方法のようです。

「紙」も奥が深い。

紙がなければ本はできない。原価費も当然一番高い。だからこそ紙の質などにこだわる様がまた興味を引きます。


人気のある紙の売り上げを伸ばしても利益率が低ければ利益には結びつかないので会社側としてはむしろそういう紙は売って欲しくないという矛盾。 どこの世界でもそういう矛盾はあるのですね。

私も紙が好きです。

今でこそ色のついた紙やいろんな種類の紙が1枚から買えたりしますが初めてそういうお店に出会ったときは嬉しかったです。

また東急ハンズで夏のバーゲンの時にA5版ですが和紙が30枚くらい束になったセットを買ってました。

結婚式以外のお祝い事にはのし袋を買うのをやめてこの和紙にイラストや文字をダウンロードして印刷して横長の封筒に貼って差し上げたりしています。

この横長の封筒がなかなか売ってないのですよ。角封筒はいろいろサイズも種類もありますがお金が入らないのです。ダイソー、セリアにもなくてキャンドゥに色つきの横長封筒をみつけたときは嬉しかったです。


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「紙屋ふじさき記念館」 ほしおさなえ [本]



紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード (角川文庫)

紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード (角川文庫)

  • 作者: ほしお さなえ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/02/21
  • メディア: 文庫
「活版印刷三日月堂」」シリーズの著者ほしおさんの新たな作品です。
活版印刷から紙の話題へ、というのは自然な流れです。
主人公は大学生の百花。
幼い頃に亡くなった父は作家。母は編集者。彼女たちを手助けしている母の妹は近くで小さな器のお店を経営していて同じマンションに住んでいます。
その叔母と「紙こもの市」に行くことになりそこから話が広がっていきます。
叔母の知り合いの男性(藤崎一成)の和紙のお店に寄ります。彼は紙関連大手企業の経営者の一族で創業当時からの資料を集めた記念館の館長。和紙のコーディネーターなどもしている20代の男性ですが訳ありで館長をしているようです。
おざなりになっている記念館ですが百花との出会いにより前向きに改善していこうと始めるところまでのお話。
まだこれから続きがありそうです。
「三日月堂」や「菓子屋横丁」とのリンクもされる予定だそうで頭がこんがらがるかもしれません。


この中で百花が和紙を使ってカードや栞を作ったりしていくのですがその工程もきちんと説明してありできる人なら作れそうな感じです。
私も作りたいと思うのですができあがり写真がないのでちょっと無理です。


螺鈿の話も出てきて紙にもそういう細工ができることを知りました。本格的でなくても貝シールが市販されているそうで釣りのルアー作りやネイルの模様などに使われているそうです。


百花の亡くなった父の作品の内容にも触れられていて「この話、必要?」と思いながら読み進みましたがこの話があることでちょっと別のインパクトがありました。むしろこれは重要なことで一成との繋がりも出てきました。


東京の日本橋を散策する話も出てきて私も行きたいと思い、東京のガイドブックを出してきましたよ。 
行ってみたいな、と思いながら行けてなかったのです。
最近は東京駅でも丸の内の方ばかり降りてました。 

主人公の百花に対しては「もうちょっと自信持ってよ!」と励ましたいです。
でもこれからどんどん成長しそうな気がします。




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ARTいろいろ展 [美術]

先週ですがでかけたついでに山王美術館に寄ってきました。


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よく訪れている美術館ですが毎回、「こんな絵も所蔵してるんだ。」と思います。
覚えていないだけだとは思うのですが毎回印象に残る絵が違うんでしょう。
今回インパクトのあった絵は中川一政の「向日葵 林檎」
入り口から細い長い通路の奥がメインの部屋で通路から正面に展示してある絵が自然と目に入ってきます。
写真がないのが残念です。
中川一政のバラの絵はよくみかけますがひまわりの絵は初めて観るのかもしれないです。
ちょうど秋からロンドンナショナルギャラリーの展覧会が大阪でも開催される予定でゴッホのひまわりが目玉になっていてちょっと向日葵に興味があったのもあるのでしょう。
別の部屋には林武のバラの絵も展示してありました。





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シスレーの絵も2点展示されていました。
キスリングの「ミモザとパンジー」の絵も展示されています。 昨年、東京でキスリングの展覧会を観てから人物像を知り少し観方も変わりました。
やっぱり花の絵に魅かれます。
梅原龍三郎の「牡丹」がありました。
東山魁夷の絵は緑や青が多いと思ってますが「夕紅」という夕焼けの山の絵も珍しいな、と思って観ました。
1月にこの山王美術館で観て印象に残っていた上村松園の「よそほひ」も展示されてしましたが今回は他の絵に圧倒されてしまいました。 不思議なものです。


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