現地ガイドと巡る南山城古寺巡礼ツアー その2 [趣味・カルチャー]
現地ガイドと巡る南山城古寺巡礼ツアー 続きです。
海住山寺の次に訪れたのが大御堂観音寺。 初めて知るお寺でしたが門外不出の国宝 「十一面観音立像」が祀られています。
門外不出だそうですがこのお寺では開帳していただき間近で拝むことができます。
約170cm約60kgだそうでほぼ成人男子の等身大だそうです。
天平時代特有の木心乾漆像で比較的軽いのだそうです。
木の中をくりぬいて外は漆でできているので木彫とは違い柔らかい曲線なのだそうです。
本当に優美なお姿でした。
しかもそばで拝観できるので何かが伝わってくるような不思議な感じでした。
お寺での仏像の拝観は暗かったり遠かったりで親近感が少ないことが多いです。
博物館では間近でみることができますがそれでも荘厳さは欠けるように思います。
こちらでは明るく照らされていて間近で拝むことができて圧倒されました。
本堂前のお庭はさほど広くはないです。
境内の広さに対しては大きい池が2つありました。
創建当時はかなり広い敷地の大きいお寺だったそうです。度々の火災にあって現在にいたっているそうです。
すぐそばに家康伊賀越えの道の石碑がありました。
お寺の前は春には菜の花畑と桜が美しいそうです。
国宝の十一面観音像は全国で7体あるそうです。
室生寺、聖林寺、法華寺、大阪・道明寺、京都・六波羅蜜寺、観音寺、滋賀・向源寺
今まで仏像の製作方法などあまり関心を持ってなかったのですが気になり始めました。
木心乾漆造の乾漆仏の代表的な作品
観音寺(京都) 十一面観音立像 の他に
唐招提寺金堂 千手観音立像、薬師如来立像
聖林寺(奈良) 十一面観音立像
興福寺北円堂 四天王立像
があるそうです。
聖林寺の十一面観音像は奈良博で2022年2月にお目にかかっています。 2022.2.22
興福寺北円堂も2019年11月に訪れてました。 2019.11.07
製作方法がわかった上で拝観するとまた違った思いになると思いました。また機会があればいいな、と思います。
ところで
順位はつけられませんが 私のお気に入りの仏様 BEST3から増えてBEST4となりました。
鑑真和上坐像(仏様ではありませんが) 鑑真和上展 2009.4
円成寺 大日如来坐像 2018.11
大御堂観音寺 十一面観音立像
浄瑠璃寺 吉祥天女立像 奈良西大寺展 2017.8
私のブログになんらかの写真をのせてないかと探しましたら展覧会でのチラシなどでの写真がみつかりました。
ちなみに鑑真和上坐像は「脱活乾漆造」だそうです。(粘土で原型を作り麻布を漆で貼り重ねて乾燥後粘土をとり除いて表面をしあげる)
仏像の製法って、何種類もあるのでやすね!
勉強になりやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2023-08-23 11:46)
このほかにもいろいろとあるんだと思います。
もっと勉強したいと思いながらもなかなか覚えられないです。
少しずつ興味のあるところから広げていければいいかな、と思っています。
by つぐみ (2023-08-23 22:38)