「赤い月の香り」 千早茜 [本]
「透明な夜の香り」の続編です。
いきなりレストランでのトラブルで「???」という感じから始まりました。
不穏な雰囲気の中に静けさがあって人を寄せ付けない雰囲気の調香師である主人公「朔」
彼のミステリアスな素性に引き寄せられていきました。。
最後の方で母子関係に焦点があてられているような感じでした。著者によればそれは「加害」という範疇なのかもしれません。
「透明な夜の香り」に比べてネタバレもあるので感想が書きにくいです。
でもほぼ一気読みでとても印象に残る本でした。
著者によれば続編は書かない事に決めていたそうですが・・・
インタビュー記事をみつけました。
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一人称で書いているのだから主人公を替えれば雰囲気も変わるし、
物語に違う面も出てくるかなと考えるようになって。(中略)
「この空間に戻ってこられてうれしい」と感じる小説だからかもしれません。
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朝日新聞社の田中ゑれ奈さんが以前から千早茜さんを追いかけておられるようで「しろがねの葉」が出版されたときも直木賞候補になる前から千早さんに連絡を取っておられたようです。
そのせいなのかオンラインでインタビュー模様を配信されたりすごいチカラが入ってます。
その報告記事も先日載ってました。
「透明な夜の香り」のブログ記事 2020/07/27
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