「死刑にいたる病」櫛木理宇 [本]
書評を読んで読んでみようと思った本です。
Amazon紹介文より
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鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也に届いた一通の手紙。それは稀代の連続殺人鬼・榛村大和からのものだった。「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ。それを証明してくれないか?」パン屋の元店主にして自分のよき理解者だった大和に頼まれ、事件を再調査する雅也。その人生に潜む負の連鎖を知るうち、雅也はなぜか大和に魅せられていく。一つ一つの選択が明らかにする残酷な真実とは。
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映画化されたせいか図書館では予約が何件かついてました。 よくみると「チェインドッグ」を改題文庫化したものとわかりこちらですぐに借りて読むことができました。
このときには詳しいことを知らず単なるミステリーかと思っていたのですがそうではありませんでした。
そうと知っていたら読んでいたのかどうかわかりませんが読み始めると先が気になりどんどん読み進みました。
真相解明ではあるけれどその過程はちょっとおぞましい。
最初に疑問に思ったのはなぜ筧井雅也に手紙を書いたのか?
その疑問も読んでいくうちに解明されます。
人には勧めないけれど本としては面白かったです。
作者は女性だったのですね。性別を意識すること自体不要だと思いながらも気にしてしまいます。まだまだ未熟です。
ちなみに映画では殺人鬼の役は阿部サダヲさんです。小説では美男子で人たらしの設定なのでちょっとイメージが違うような気もしますが怪演されていることと思います。