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獣 けもの・・・ [本]

私の好きな作家さん2人の新刊がほとんど同時に出版されて図書館に予約を入れたら同じタイミングで順番が回ってきました。





獣の夜

獣の夜

  • 作者: 森 絵都
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2023/07/07
  • メディア: Kindle版



まずは 「獣の夜」 森絵都
この題名の意味はなに?
森さんと獣は結びつきませんでした。
連作ではない短篇集です。サラッと読めました。

本の帯より・・・
「雨の中で踊る」  リフレッシュ休暇最終日、永井はふと海を目指す。
「Dahlia」     “ATTACK”後の変わり果てた日本で生きる藍子の意思。
「太陽」      原因不明の歯痛に悩む私が訪れた不思議な歯医者
「獣の夜」     女ともだちをサプライズパーティに連れ出す予定が……
「スワン」     「ラン」の番外編  恋人と乗り込んだスワンボートが見せる心の<澱>とは?
「ポコ」      大好きな飼い犬を亡くした小4の朔が心にきざしたある思い。
「あした天気に」  始まりは、久しぶりに作ったてるてる坊主だった。


「獣の夜」が好きかな。



そして


リラの花咲くけものみち

リラの花咲くけものみち

  • 作者: 藤岡 陽子
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2023/07/20
  • メディア: Kindle版




不登校となった少女が獣医師をめざして成長する物語です。

ほぼほぼ最初の場面でうずくまった犬を連れて行った動物病院で子犬の出産に立ち会いここまで説明するのか、と思うくらい詳細な描写でこの先、血が苦手、動物も苦手という私が読み進められるのか心配で読むのをあきらめようかと思ったのです。
でも、ここであきらめてもきっと気になるからと思い頑張って読み進みました。

やはりかなり深刻な場面も登場します。
その場面では彼女が大学を退学しようかと思うくらいの場面でした。

ハッピーエンドとわかっていたので読み進みました。

小説内で彼女の言葉としてあったように私も獣医師は「愛護」という観点からしか見ていなかったけれど動物の死を促したりする仕事もあるということ、命を絶たなければいけない場面があったり動物が好きだけでは勤まらない仕事なのだと知りました。
実験動物を扱うことから製薬会社の就職や検疫管理の仕事につくこともあるということも知りました。

看護師でもある藤岡さんならではの小説でした。

ずしりと重い内容の小説でしたが読み応えありました。あきらめずに読み終えることができてよかったです。





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コメント 2

いろは

こんにちは^^
私など夏は短編集が読みやすいかも...^^
若い頃はそれなりに読書をしましたが、今は茶道関係やお花に関する本が多くなっています。
以前もお話ししたと思いますが、宮尾登美子さんが好きで、夢中で読みました。

by いろは (2023-09-14 14:49) 

つぐみ

短編集は区切りをつけやすいので読みやすいですね。
著者が違う短編集も今まで読んでいない著者の作品が読めるので好きです。
宮尾登美子さんは私も若い頃読みましたよ。大作が多いので最近は遠ざかってます。
by つぐみ (2023-09-14 20:27) 

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