SSブログ

寺地はるな「ガラスの海を渡る舟」「水を縫う」 [本]


ガラスの海を渡る舟

ガラスの海を渡る舟

  • 作者: 寺地 はるな
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2021/09/14
  • メディア: Kindle版




祖父が運営していたものの亡くなった後、閉じていたガラス工房を兄妹で再開することになるのだけれど・・・。
兄はコミュニケーション力に欠けるところがありそれがもとで家族間でも少しぎくしゃくしています。



商品に骨壺を加えて作って販売しようとする兄、それには異論はないけれど店先に看板まで掲げる必要はないという妹。


骨壺も最近は珍しくはないようになったのでしょうがガラスの骨壺があるとは知らなくて画像検索すると透けたガラスではないので陶器とあんまり変わらないのですね。

なんでもそつなくこなす妹に一歩引き気味の兄。一方兄の作った作品の方が評判がいいことにコンプレックスを抱く妹。


いろいろなやりとりの中で兄、妹が成長していく物語。



後半、骨壺を作って販売する事で「生と死」もテーマになっていて奥が深いなぁ、としみじみ思った小説でした。

2022/2

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////

この著者の作品にはこんな小説もあります。


水を縫う

水を縫う

  • 作者: 寺地 はるな
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2020/05/26
  • メディア: 単行本




こちらも家族のお話。
Amazon紹介ページより
「男なのに」 刺繍が好きな弟の清澄

「女なのに」 かわいいものが苦手な姉の水青(みお)

「愛情豊かな母親」になれなかったさつ子

「まっとうな父親」になれなかった 全と、その友人・黒田

「いいお嫁さん」になるよう育てられた祖母 文枝

後半どんどん話が進みます。

2020/9

nice!(14)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 14

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。