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「香薬師像の右手」 貴田正子 [本]



香薬師像の右手 失われたみほとけの行方

香薬師像の右手 失われたみほとけの行方

  • 作者: 貴田 正子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/10/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

2度盗難に遭い、右手や足が切断されて足は紛失したまま発見されてその後3度目の盗難に遭いそれ以降本体は発見されていないそうです。
この仏像の取材を進めるうちに右手は警察の取り調べの際に残っているという記録に遭遇し、その右手を追い求めていきます。右手にたどり着く辺りはちょっとオカルトっぽく書かれているのですが仏縁ということでしょう。実際たどり着いたのですから。
前半なかなか読み進めなかったのだけれど第4章「香薬師の複製制作」茨城県笠間町の「国宝仏複製の美術館を作ろう(S.25頃)」という町長が現れた辺りから興味深くなりました。
当時は国宝の仏像に直接石膏を流し入れて型どりをしているようでびっくりです。
読み飛ばした章もあるのですが、後半一気に読み進みました。
なんだか記憶にある文言も出てきて俄然面白くなりました。
この展覧会に香薬師の模造の仏像も出展されていて多分、私も観てるんですよね。
そうだったのか・・・。
それにしてもこの本、どこで知ったのだろう?これは私のミステリーです。
他市の図書館から借りてきました。
追記
この仏像は新薬師寺の仏像でした。 「薬師寺」は有名で敷地も広いですし何度か訪れたことがあるのですが「新薬師寺」は1度くらいしか訪れていない気がします。創建当時は広大な敷地だったようですが災害などで失われたようです。また訪れてみたくなりました。
そういえば、薬師寺東塔の大修理の工事ももうすぐ終わり5月には落慶法要もあるようですね。東塔と西塔と並んだ風景がまたみられるのは嬉しいです。

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