大大阪時代に咲いたレトロモダンな着物たち [きもの]
HPより <江戸時代後期から昭和戦前期まで、北前船の船主として(明治中期以降は汽船会社を経営)繁栄した大家七兵衛家には祖母・母・娘へと3代にわたって引き継がれた大正・昭和期の着物が数多く残されています。この貴重な着物類が、大阪くらしの今昔館に寄贈されたのを機に、展示公開する運びとなりました。>
展示スペースが狭いことを知っていたのでたいした数の展示ではないと思っていたら全然そんなことはなかったでした。しかも写真撮影OK! 企画展だけなら300円でした。
こんな大柄のコート
ストライプがいいです。そして帯の梅もいいです。
子どもの振り袖
帯留め、羽織紐。(ちょっと暗くてわかり辛いですが。)
訪問着に「下襲(したがさね)」というものがあるのは知りませんでした。長襦袢かと思ったのですが裾模様があります。しかも下襲の方はザクロの花の絵。訪問着にはザクロの実の絵。遊び心満載です。
留め袖にも3枚くらい「下襲」があったそうで段々省略されていったのでしょう。白羽二重の長着を下に着るのは知ってましたが3枚とは! 十二単の名残なんでしょうか。
ちょっと長くなりますが・・・
挨拶の文面を読んでいたら寄贈者のことが気になり少し調べていたらブログがみつかりました。
フード・ライフコーディネーターをされている松下久美子さん。
2年前に鴻池新田会所で大正・昭和のくらし展として当時の着物や器類、雑貨を展示されたそうです。
それが終わった後これらの着物をどうしようかということになってご縁があった「おおさかくらしの今昔館」に寄贈されたそうです。
たくさんあった着物も空襲で焼けてなくなってしまったそうですが疎開していた着物が残っていたのだそうです。
恐らくおでかけ着物だと思うので大事にしまわれていたのでしょう、保存状態もよかったでした。
品がありオシャレで素敵な着物ばかりで展覧会場を後にするのが惜しかったです。
特別な日の物もあるかと思いますが、
こうして実際に着ていた方があるのかと思うと
西洋の貴婦人の洋装もそうですが、その時代の
着物史社会背景があるのでしょうね。
by mirro (2019-08-18 22:34)
着物も当時はいろんな作法があったでしょうね。
いい状態で遺せるのは有意義ですね。
by つぐみ (2019-08-19 20:24)