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 日本の色 吉岡幸雄の仕事と蒐集 [美術]


京都国立近代美術館を後にしてランチ後、細見美術館へ行きました。



『吉岡幸雄は、京都で江戶時代末期から続く染色工房の五代目当主であり、染織史家でもありました。吉岡は古来の文献をひもとき、伝世の染織遺品をはじめ古今東西の美術工芸を研究して伝統の色彩を求めました。各地に伝わる染料・素材・技術を訪ねて、その保存と復興に努め、社寺の祭祀、古典文学などにみる色彩や装束の再現・復元にも力を尽くしました。

 本展では、吉岡幸雄の美への憧憬と本質を見極める眼、そしてあくなき探求心によって成し遂げられた仕事と蒐集の軌跡を紹介します。』





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吉岡氏の仕事自体の説明はほとんどなく作品を観るだけでしたがたくさんの仕事をこなされていたのだなぁ、と思いました。特に東大寺、薬師寺などの祭祀の衣装や染織品の再現は吉岡さんなくしてはあり得なかったのではないかと思われます。

ドキュメントを以前見た事があるのですが農家に依頼して植物をいろいろ植えて検証されている様子は覚えています。   昔の色を再現するのにとてつもなく苦労されて研究されてきたのだろうな、と思いました。またドキュメントを放送してほしいです。





この写真は以前に美術館を撮った物です。 階段の昇降がありちょっと鑑賞しにくいのが難点ですが琳派の作品は多数所蔵されているようです。 

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コメント 4

mirro

我々日本人は自然界の中から色の名前をつけ、
それに逸話があるのがより色への想いを広げられて、
それで人の心の中に入ってくるのでしょうか?
by mirro (2021-02-21 23:57) 

いろは

こんにちは^^
昨年、吉岡幸雄さんの本を買いました。
「日本の色辞典」です。
ブログのお友達が紹介なさったので知りました。
茶道で使う仕覆(茶入を入れる)や出し服紗など織物と一緒に色合いも興味深い物があります。
日本独特の色の表現もあり、楽しく読ませて頂いています。
by いろは (2021-02-22 16:44) 

つぐみ

mirroさん
事物からの想像力、色の名前、凄いなぁ、と思います。
「色の手帖」という本を以前買いましたが埃をかぶってます^^;
調べてみたら15年前でした・・・。
取り出してもう一度ページを繰ってみたいと思いました。

by つぐみ (2021-02-22 20:46) 

つぐみ

いろはさん、こんばんは。
いろはさんのブログにも色の名前がでてきますね。
お茶の世界も色とは密接な関係にありそうです。
mirroさんの返信にも書きましたが「色の手帖」をもう一度取り出して名前を確認したいと思いました。
by つぐみ (2021-02-22 20:49) 

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