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「わたしの美しい庭」 凪良ゆう [本]



わたしの美しい庭

わたしの美しい庭

  • 作者: ゆう, 凪良
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2019/12/04
  • メディア: 単行本
本屋大賞を受賞した「流浪の月」は図書館ではかなりたくさんの予約数になっていてこれじゃいつになったら借りられるかわからない、と思い別の本を予約することにしました。
比較的予約数は少なくてほどなく順番が回ってきました。
最初、設定をよく理解していなかったので様子がわからなかったのですがわかると話に入っていけました。
小学生の百音は両親を事故で亡くし母の前の夫(統理)に引き取られて過ごしていたのです。
そして同じマンションに住む統理の親友の「路有(るう)」が朝ごはんを作りにやってくるという少し変わった環境なのです。
統理は神社の宮司、神社は統理の父親がマンションに立て替えた後、屋上に祠を移して祀っているので宮司として管理しています。
その屋上は庭としてもきちんと手入れをしていて近所の人たちもお参りに来るという現在。
生き辛い人たちのくらしを描いていて彼らが少し前を向いて歩いていく様子を描いています。
さしたる大きな事件も起きないけれどそれでも明りが少し見える感じがして読後感はいいです。
期待していなかっただけに少し余韻に浸りたい気分でした。


こういう光がさす終わり方の本が好きです。 そういう本を探すのが難しいのですが出会えると嬉しいです。 


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コメント 2

mirro

大阪第一ビルだったか第二ビルの屋上かに神社ありますね。
どんな物語が展開しているか知りませんが、、
by mirro (2020-08-29 23:43) 

つぐみ

そうですか。知りませんでした。
そういえば、昔のビルの屋上には小さい鳥居や祠がよくあったりしたのを思い出しました。
環状線から窓外を眺めていて不思議に思ってましたがこれはお守りの意味なんでしょうね。
今はどうなってるんでしょう?

by つぐみ (2020-08-30 20:24) 

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